笠間焼作家 井上健一郎について

ニコニコ笑顔がチャームポイントの井上健一郎さん。

井上さんの代表的な作品は椿柄をモチーフとしたポップな絵柄の作品です。

今回は笠間焼や作品にかける想いなど井上さんの工房にてインタビューしましたのでチラッと覗いてみましょう。

作品についての想い

始めたキッカケ

物づくりに憧れて、陶芸を始めたと思います。目の前の目標を一つ一つクリアしながら修行して独立し、作陶を生業にして生きてきながら、自分らしいものとは何なのかを考える日々だったのを覚えています。

作品に込める想い

色々なものに憧れ、影響されながら焼き物を作ってきました。作っていて気持ちいいとき、出来上がったとき、達成感が持てたとき、そんなとき自分らしいものができたと思いました。その一つが椿シリーズです。

椿の花を大胆に描き、ビビットな色使いでひときわ目立つ。そんなものに椿シリーズはなりました。自分がもともと明るい性格で、まわりも明るくしたいと思っていたので、赤椿の赤は自分の色だと思っています。銀の椿は色の取り合わせが面白く、赤椿とは違った明るさが出ていると思います。一つのもので空間を光らせるものだと思います。

作品作りで大切にしていること

食器を作っていて大切にしていることは、寸法です。つまり大きさがとても重要です。特に今は、バランスを考えるようになりました。絵付けをしている時は、ビビらずに大胆に思い切り書くことを大切にしています。

今後のこと

今後の目標

これからも明るく楽しいものを作っていきたいと思います。椿シリーズのような花模様も、バリエーションを増やしたい。桜・梅・牡丹など日本を代表する花を描いていきたいです。

また、ポップアートが好きなので、ポップなオブジェも作りたいと思います。欲張りですが、和食に合うシンプルな食器も出していきたいと思っています。

 

笠間焼についての今後の想い

笠間焼というより、産地としての笠間はとても自由です。皆さんもご存知の通り、笠間はいろいろな種類の焼物であふれています。私は、そんな笠間が好きです。

そして、大量生産ではなく少量多品種を手作りしています。そんな笠間で作られた笠間焼は、とても個性的で楽しい器が多いです。笠間焼で、自分らしくおしゃれな生活をおくれると思います。

井上健一郎のプロフィール

名前

井上憲一郎(いのうえけんいちろう)

 

出身地

東京都

陶歴、受賞歴

1980年 東京デザイナー学院 卒業
1984年 笠間に築窯 独立
1985年 「開かれた空間展」(笠間)
1986年 笠間にてグループ展活動
1990年 「わがままなうつわ展」マロニエ(京都)
1992年 井上憲一郎展 真木 田村画廊(東京)
1993年 日清食品現代陶芸「めん鉢」大賞展 入選(以後3回入選)
1995年 「井上憲一郎TO展」ギャラリー・サザ(ひたちなか)
「作陶展」新宿 京王、ギャラリー・らーる
1999年 「カップ&コバチーズ」もえぎ(益子)
「笠間の風・陶三人展」新宿 高島屋
2000年「碗’s.フリー」グループ展 笠間工芸の丘
「笠間の風・陶三人展」新宿 高島屋
2001年 「碗’s.フリーII.パーティー」グループ展 笠間工芸の丘
「笠間の風・陶三人展」新宿 高島屋
2002年 「器展」紅とも(人形町)
「笠間の風・陶二人展」新宿 高島屋
2003年 伝統的工芸品展入選(以後2回入選)
「春のうつわ展」ギャラリー曜耀(水戸)
2005年 「作陶展」水戸京成(以後毎年開催)
2006年 「祭器展」ギャラリーサザ(ひたちなか)
2007年 松本クラフトフェア参加
「使い方は抽象的III」笠間工芸の丘
2011年 「井上憲一郎 陶芸展」水戸京成百貨店 美術画廊
「使い方は抽象的III」笠間工芸の丘
2012年 「井上憲一郎展」ギャラリーしのざき(水戸)
「碗’s(井上憲一郎 陶展)」Jギャラリー(笠間)
2014年 日本の茶器工芸展出展(中国・上海)
「BOX:PLAN」ギャラリーしのざき(水戸)
茨城県上海事務所 買い上げ
2016年 日本・ポーランド友好交流記念展出展(ポーランド在 日本大使館)

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